父ホームにてピアノリサイタル
5月30日、父ホームにてピアノの演奏会をしました
前日から大緊張しまして、担当氏から明日をねぎらうメールなど
いただいてしまい、さらに緊張(笑)
なんせ人前で弾くのは……え~っと……
38年ぶり……かもしれない…… さ、38年……
大丈夫か!?おれ!(←いきなり冷静になる椎)
しかしもうここまで来ると、あとは度胸でやるしかないっ!
覚悟を決めたぜ~~~~
前日練習では一番やばかったのが「月の光」で
もはや弾かない方がいいかもレベル(泣)
この曲、簡単そうに見えて譜読みがかなりやっかいなんですわ
(ま、ドゥビュッシーの曲はみんなそうなんですが
気が付いたら転調していたなんてしょっちゅうなんで)
しかしなんとしてでも締めに弾きたかったので、ひたすら練習ですわ
この演奏会のプログラムも、ワードで作ってホームへ送ったんですが
なにやら文字化け?したらしく
画面を見ながら笑うケアマネさん
「隆子さん、ドゥビュツシーがひらがなの<どぅびゅっしー>になってますよお~」
いやいや、いくら私が還暦とはいえそこまでミスはいたしませんぜ~
なぜかソナタが「そなた」になっていたり
まあ、プログラムからこの状態です、不安ですなあ~
さらに本番当日ホームへ行く途中
ハクセキレイが私の前を横切ったんですが
走って横切りました
最近の鳥は歩くことになったのか!? 飛べよ!!!!(怒)
(↑前回のブログ参照)
いろいろ不安を抱えてホームへ
この日は大変お世話になった、前に近所に住まわれていた母の友人Iさんも
ホームの見学にお出でになり、ついでに演奏も聴くことになっていました
しかしなぜか時間になっても現われず、どうしよう!と
入り口で騒いでいましたら、遅れてご登場~ やれやれ良かった……
16時からでしたので まずは練習です
とにかくいきなりでは指は動きません
そうしたら、告知ポスターやピアノのセッティングなど
しっかりしていてくださいました、ありがたや~
ピアノの蓋を全開して弾くのは マジで38年ぶりです
やっぱり全開すると「演奏会の音」になるのよねえ! テンション上がるう~!
老人ホームにグランドがあるのは珍しいそうです、ちなみにカワイです
練習を2回やりましたので、このピアノの癖もわかってるので問題なしです
前回の練習はケアマネさんによる「譜めくり」の練習日だったんですが
まあ、正直ひどかった…… (笑) 前々回より悪くなってないか!?Kさん!(汗)
ということで不安すぎたので、できるだけ自分でめくれるところはめくるという
指示書、つまり「あんちょこ」を作りました
そのあんちょこもあり
彼女もいろいろ考えてきてくれたのか、当日は見違えるほど素晴らしい譜めくり女子(笑)
になっていましたよ!! いやあ、感謝感謝です、サンキュー!
そして練習をしていると、仲良し事務員のTさんがべったりピアノのそばに来て
私を見て一言
「どうしたんですかあ~今日は真剣な顔をしちゃって! くすっ」
……こっちは本番前で緊張の極致にいるのに 素人はいいのお~
この素人発言、おかげで緊張が若干ほぐれましたよ!
一通り練習をして喉が渇いたのでピアノの場所が食堂ということもあり
水をもらいに行ったんですが そこでスタッフさんに
「ピアノは腹筋をかなり使って弾くので、演奏前には飲食はしない方が
いいんです」というと
「ええっ!ピアノって腹筋を使うんですかあ!?」
~とまたしても素人発言を聞くことに……
前々回の練習の時Tさんがご厚意でコーヒーを煎れて下さったんですが
そのあと練習の時、口から飲んだコーヒーを
吹き出しそうになったことなどお話しました
(汚いお話で済みません)
まあ、本番前は水をちょっと口に含む、位が妥当です
そして本日のプログラム↓
1 ベートーベンソナタ 月光第1楽章
(指をならすために選びました 大好きな曲です
月を見て、この曲を作ったベートーベンは天才ですわ
次回は3楽章まで弾きたいと思います)
2 バッハインベンションより数曲 (これも指ならしです)
3 ドゥビュツシー 雨の庭 (ここから本番)
4 ベートーベンソナタ 悲愴 第1楽章~第3楽章(本日、大本命曲)
5 ドゥビュツシー 月の光 (締め)
6 アンコール曲 同じく アラベスク
というメニューでした
まあ、フィギュアスケートの大会でよくあるように
普段絶対こけないところで本番はなぜかこけてしまう……
本番あるあるが私にも起きまして
いつも練習で 何度弾いても突っかかるところは問題なく弾けて
いつも絶対間違えないところで音を外す、というところが反省点でしたね
まあ、とりあえず無難には弾けたと思います
やれやれ、やっと終った…… はあああ、解放感……
(家に帰って体重計に乗りましたら0.4キロ減っていました)
しかしホーム側が気を遣い過ぎて
一番前に父が陣取ったことはなんとかしてほしかった……
親父、一番後ろで聴けよっ!(泣)
思ったよりたくさんの入居者様方がお聴き下さいまして
あまりに久しぶりの人前演奏でしたが お楽しみ下さったようです
よかった……
ピアノ練習を復帰して約2年、大分現役の頃の感覚が蘇ってきました
演奏の後 事務員Tさんに
「真剣な顔になるのは、自分の音をよく聴かないと弾けないからです!」
と説明しましたら
「いやあ~ 人間の指ってあんなに早く動くんですねええ~びっくりしました
しかも椎さん、楽譜見ていて指全然見てなかったですよね!」
と、とどめの素人感想が飛び出しました
(ベートーベンの悲愴第1楽章がかなり高速で弾く曲なので)
この「楽譜見ているときは鍵盤は見ない」は音大出の元アシスタントにも
聞きましたら「そうかも」と言ってましたのでそういうもののようです
暗譜して弾くときは、見るところがないので鍵盤を見ますね
まあ、私的には「音色はどうだったとか」
「曲の解釈はどうだったとか」
見た目派手な技巧的なことより音楽性の感想が欲しかったんですが
そんな感想を言える人はクラシックマニアか音大生かピアノの先生か?で
素人向けに演奏会するときは、見た目派手な(聴いても派手)曲が
好まれるんだなあ、と思いました
ま、そういうものか!
とりあえず「人前で弾く」 大きなミッションはクリアしました
自信もつきました!
この調子で練習を……といきたいところですが
また連載に入りますので、ピアノはまた「たまに弾く」ことしかできません
それでもなんとかできることがわかりましたので
次回は次のメニューでいきます!
■ドゥビュツシーは「喜びの島」
早速練習開始しましたが、なんちゅーか……すごい曲です(笑)
■ベートーベンは「ソナタ嵐」と「ソナタ月光」
■ショパンは「スケルツォ2番」
なんとかなりそうなんだけど……練習時間が欲しいところです
ショパンはエチュードをやり始めてますが、疲れるのおおお~
「黒鍵」なんて受験の時散々練習して二度と弾きたくない曲だわ
■ラフマニノフ10の前奏曲5番
これもなんとかなりそうなんだけど……
以上、すべて高校生までに問題なく弾けた曲です
バッハも平均律に早くいきたい……
私、平均律も全曲高校生までに弾き終えてたんだよねえ~
まあ、昔の栄光を語っても仕方ないですが……
35年以上さぼったんですから、反省です
それでも練習すれば「指が思い出す」感じです
これはとても幸せなことです!
自信もつきました
演奏会をやらせてくださったホームに感謝ですね
ありがとう!!
できれば暗譜して……やっぱり弾きたいよね!
それは漫画家を引退してからたっぷり練習時間を確保して
ものにしたいです
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